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「認知」の見出しにおいて『広辞苑』(第三版)の語釈は次の通りである。//事象についての知識をもつこと。広義には知覚を含めるが、狭義には感性に頼らずに推理・思考などに基づいて事象の高次の性質を知る過程。//
『例解新国語辞典』(第十版)//人や動物の、脳の機能。//
- 認知は、
- 知としての学習
- 身体としての学習 ── の成果物である。
脳に障碍を受けると 認知能力の一部または全部が失われる。
認知は「時間/空間」という要素をもつ。過去の認知に基づいて未来を予測したり計画することができる。書物などから学習した認知は実際の体験を伴わずに、これらについても予測/計画が成り立つ。移動で認知の世界(時間/空間)を拡げるだけでなく、歩くなどして盛んになった血流は脳機能を維持する。
香りで呼び覚まされる記憶、味覚の記憶、渚に打ち寄せる波の音など五感で体験する記憶(認知)は移動を伴わないこともあるが、これらも認知の一部だ。《認知と移動》の成果が、生きていることの証である。
野外活動は《 認知と移動 》がセットされている。

身体にあるいは脳に障碍があると機能障碍が伴う。認知と移動の両方または片方がその機能を十分に果たせないこともある。我々は、そうした人たちとともに生きていることをよく承知しておかねばならない。障碍のあるなしにかかわらず、認知と移動によって得ることのできる成果物は機会均等であってほしいし、我が行動において心得たい。

非認知スキルについて思うこと
……非認知+認知=あわせて認知能力と とらえたい。
2022.8.14記す