||||| 焼きいもパーティー |||

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 たくさんのイモを一度に焼くには工夫がいります。すべてのイモに均等な熱を加えるにはどうすればよいか? 家庭でオーブン料理をするときは余熱をしますね。これと同じことを野外で実現させます。

保育園など、たくさんの人数を想定しています。

  1. 水を入れたバケツを用意する。火災防止と万一やけどしたときに冷やす水として。
  2. 《やきいもサークル》余熱に相当することは、大きなたき火をして、地面や囲っているものをしっかり温めます。木質系のたきぎや場合によってはバーベキュー用木炭などでたき火をします。イモを入れようとしている場所を包み込むように広めにしっかり温めます。
    (参考)金時イモなど細いイモは余熱を省略できます。ホイルの中で焦がしてしまうと、煙を吸ってしまいイモがすっぱくなります。
  3. たくさんの消し炭や熱い灰ができます。余熱の準備ができたら、湿らせた新聞紙=省略可=と、アルミホイルで包んだイモをなるべく並べるようにして投入します。投入しやすいように、炎をなくします。やけどをしないように気をつけましょう。
  4. 全部のイモを入れ終わったら、再びたき火をします。これは、オーブンに見立てたその場所《やきいもサークル》の温度が下がらないようにするためです。炎が上がって維持できていればそれでok!です。あとは、出来上がりを待つだけ。
    【園児たちは、落ち葉を拾い集め、それを投げ入れることで参加意識を体験する】
  5. 出来上がる時間はイモの大きさによりますが、30分から60分を目安にして、途中取り出し、上から握って(または、竹串をさしてみるなどして)やわらかいと感じたら出来ています。火力を少しずつ弱め保温状態にしておけば、長い時間その場所に置いておけます。

ここまでは”調理”方法ですね。
子どもたちには、このような風景がどのように映るのでしょうか?

例1.「炎 ほのお」

ゆらゆらあがる炎を子どもの記憶にとどめたい。これを効果的にするには、気温の低いとき、薄暮を利用して夕日が落ちる頃にやきいもが食べられるようにすれば心に焼きつくかもしれませんね。─感動体験

例2.「闇 やみ」

子どもは関心を寄せてしまうとその1点しか見ない傾向があります。これを利用して素敵な暗闇を演出することができます。─感動体験

例3.「暖かいこと」

特に寒さの厳しいときに行えば、火の暖かさを感じとれるでしょう。─感動体験


保育園は昼間帯の行事なので、上の3つの例は、出来ていません。できそうなチャンスがあれば、ぜひご家庭ほかでお試しください。「感動体験」とするには、それなりの準備が必要ですし、幸運というサプライズも招きたいものです。

たき火と煙

ものが燃えるということは、その固形物が燃えるのではありません。固形物が熱せられて気化することで燃えます。その気化したものが煙(水蒸気を含むことが多い)です。

せっかく気化したのに点火しなかったときは、煙が立ちすぎてケムタイわけですね。煙を減らすには温度を上げる工夫をすればよいわけです。煙も一つの風景ですからこれも体験になりますが、あまりひどいと否定的要素になります。

以上、このようにして整理すると、テーマは「やきいも」ですが、「火」に関係するいろいろなことが含まれていることに気づきますね。

幼い子のたのしみ方

  • おいもさんを持たせましょう
  • おいもさんを運ぼう
  • たき火に手をかざしてあたってみよう
  • やきいもをおいしくいただこう

もう一度、ぜひ家庭でも (繰り返し体験)

サツマイモをつかって、家庭でも何かしてみましょう。
なるべく日をあけないで、保育園での記憶があるうちに……。
まったく同じことをする必要はありません。
繰り返すことで、やきいもの体験が子どもの内面をしっかり育ててくれます。


蒸し器で、ふかしいもをつくる。
フライパンなど鉄板で焼く。
お汁やおかゆに入れる。
お料理が得意なら、スイートポテトや大学イモ等々……。


子どもも参加して、できることを取り入れましょう。
サツマイモを包丁で切ることで、その固さを感じさせましょう。
少し生でかじってみましょう。何度も噛むことでその甘さを感じてみましょう。

ここが、ポイント!

子どもと一緒に行うとき、これからすること、今していること、何を目標としているのか、それらの行程を可能な限り説明して、共有して進めましょう。


参考リンク

2019.5.31記す

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