赤坂真理『東京プリズン』河出文庫(小説)
p25
//集まったメンバーのほとんどは、私も含めて、家の人がつくってくれた簡単なサンドイッチを茶色の紙袋に入れて持ってきていた。冷たいパンをピーナッツバター&ジェロとかレバーペーストとかでくっつけただけのもの。それにマッキントッシュという名の小ぶりのクリスブなりんごを丸かじりするためひとつ、とか。日本の母親たちがつくる”お弁当”は、これに比べると、色も品数の多さもまるで、芸術品で。しかしアメリカの家の”ランチ”は、そのあまりの簡素さゆえに私にはエキゾチックだった。これぞアメリカン、って感じで、日本の雑誌なんかに紹介される様が、目に浮かびそうだった。//
知らなかった。かじられたリンゴのシルエット、それに、アップル社という社名。マック、マッキントッシュがりんごに由来していることに、まったく思いが至らなかった。
2026.5.19記す
