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幼児を対象とする野外体験活動はその実現のためには、あかちゃんのときからの準備、考え方が必要と思う。年寄りのノスタルジアになるだろうが、縁側で昼寝するあかちゃんが蚊にさされないよう、うちわで仰いでいる婆さんのおもいやりを想い出す。サッシで閉じられた空間をエアコンで温度調節するのでなく、涼しい風にあたっているあかちゃんを幸せに思う。施設型保育では望むべくもないが……。
裸足(はだし)の子が大きくなってチョウを追いかける。庭の石を起こせばミミズが跳ねる。野外に Debut(デビュー)。いつも通る道、いつも遊びに行く場所へと行動が拡がって Explorer(冒険家)。そして、就学前になれば年長者に誘われて Challenger(探検家)になる。
体験活動 Stage

- Debut デビュー
- 対象満年齢:2歳7か月~4歳未満
- 3歳児クラス
- フィールド:身近な周辺
- 成長:他者の発見
- Explorer 冒険家
- Challenger 探検家
- 対象満年齢:5歳~小学2年生
- 5歳児クラス
- フィールド:移動(**)
- **移動……定点に限らず移動も可
- 成長:自己は他者の存在で規定される 心の理論
フィールドについて……「野外」に出れば、そのすべてが「体験」になるとは限らない。3・4歳児の幼児を、おとなが好きに連れ出せば、子は「ついていく」だけとなる。子ども自身にとって活動のそれぞれに、目的が明確である必要がある。これを主体性という。5歳児からは「移動」が彼らの世界を拡げる援助となる。
点から線へ……このリンク先では、3歳児の動きを〈点〉と表現し、4歳児を〈点〉でもあり〈線〉でもあるとし、5歳児の動きは〈線〉であるとしている。こうした点や線を超えて、〈面〉など空間(三次元/四次元)を広く深く認識できるようになるには、学齢期を待つことになるとしている。
2022.8.18Rewrite
2020.12.30記す