ここ数日、「ジェンダー」漬けだった。今までは「ジェンダー=社会的性」のように認識していたが、それが間違いであると悟った。辞書をひいてもそのような字義解釈がある。
──みなさんはこれまでに80もの多彩なアイデンティティについて、膨大な量の情報を吸収してきました! きっと圧倒されるような量だったと思いますから、ここで少し気持ちを楽にして、自分と向き合うことにしましょう。
この記述は『13歳知っておきたいLGBT+』(原書名 THE ABC’s of LGBT+ 2016 by Ashley Mardell 日本版/ダイヤモンド社 2017年)の巻末p194にある。本書は、「ジェンダー」と「ジェンダー・アイデンティティー」を区別している(p67)この脈絡で「80も」多彩にあるとし、私はこれを読んだ。「あなたに当て嵌まるジェンダー・アイデンティティーはありましたか?」と問われるが、私は「シス」に該当するだろうと思うだけに、推察できる(できそうな)アイデンティティーすら、ないにもかかわらず(したがって、共感することがない読書または難解)、よくも最後のページまで読んだものだと思う。
──シスジェンダーまたはシス ジェンダー・アイデンティティーが出生時に決められた性別やジェンダーと一致する人。(p207)
なぜ読破したか。その理由は、この世界がまったくわからないからだ。友達、隣人がもし「LGBT+」だったらと思うと、知らないですませられないと思った。「LGBT+」の「+」はなんだ? これは「LGBTQIA+」の略だ。
──LGBTQIA+ レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアまたはクエッショニング、インターセックス、アセクシュアルまたはアロマンティック、およびストレートやシスジェンダーではないすべてのアイデンティティー。(p204)
──私はニュートロワなので、代名詞は「彼ら(they)」を使ってもらえると光栄だし、ほかにも「人(person)」とか「きょうだい(sibling)」とか、ジェンダーを限定しない言葉を使ってもらえると嬉しいです。(p131)
「きょうだい」はジェンダーを限定しないとある。アメリカでは性を限定しないという。兄弟(ときには姉妹)と漢字を当てる日本とは違うんだ!
理解したとは到底言えないが、そして、他者のことも言えないが、ジェンダーについて、男女で分けて区分すること(生物学的二元論)を、私はやめようと、記しておく。
「みんな違って・みんないい」はこういう場合こそあてはまると思った。上記の本でもススメがあり、自分のジェンダー・アイデンティティーを図にしてみた(左図)
シスを自認するから「☆おんならしさ」を0に置き、「☆おとこらしさ」はさほどでもないと思うので2と3の間に置いた。子育ては、女性が本来持ちあわせていて、男性はかなわないと私は考えているが、「☆子育て観」は♀4に置いてみた。
2019.7.5記す