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「正しい」を疑う
言葉に、こだわりながらも

 自分では納得していても、あるいは、到達したような感慨があっても、「果たして、確かなのだろうか?」と自問自答すること、しばしばだ。反論や疑問を受けると、課題がみえてくる。それで、枠組みを見直す「確からしさのループ」を考えてみた。

上図の説明

  1. 情報を、◎受け入れるか ×拒否するか。◎関係性をもとうとするか ×無視するか。
  2. 「拒否」すると、それっきりで関係性がなくなる
  3. 受容で進む方向に「個人」がある。つまり、人それぞれ各人の判断による。
  4. 「受容」と判断しても、可否は別。反対意見や対論を受け入れることになる。
  5. 同意して受け入れたとしても、個人の内心において、積極的に受け入れたわけでない場合もある。これを「非規範」としている。
  6. 同意して受容した場合、実践に向けては「ルールや計画」あるいは、「法や条例」が必要となる。
  7. 「非規範」において、矛盾や疑問が生じる。これをどう解決するか。ここにボランティア活動をあてはめることが可能だ。子どもや学生の場合、社会参加・体験に相当する。
  8. 検証をAまたはBで行う。
  9. 検証Bは実践に反映される可能性もある。
  10. 検証A・Bは、ものさしに戻る。これで「確からしさのループ」となる。

拒否するとループができない。まずは、受け入れることを考えよう。
「ものさし」は個人を想定しているが、団体・組織・グループに準用することもあるだろう。

順位10番を実行し
ループを 完成させることが肝要となる

矛盾を感じることがあっても検証Bが十分でない場合、変化を望まない傾向になる。あるいは、同調圧力によってルール強化に向かう。矛盾」と共存する(内山節)

保育士養成校の講義で話していること──
 保育は福祉の仕事であること。福祉を政策等で実行するとき(法や条例等規則によるため)線引き・枠組みを避けて通れない。業務は「枠」の中で執行することになる。しかし、それがイコール「福祉」ではない。
 福祉に携わるとき、「個人」としては「規範枠・非規範」の両方に立ち位置をおくようにと要望している。つまり、悩みながら・苦悶しながら仕事をすることになる。それが「福祉」を選ぶということなのだ。

遊び・ゲームの場合

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「確からしさのループ」と比較し、「遊び」の特性を知ろう。

参考
いつからおとな?──で、遊びを考える
…… 遊びとゲームの比較あり

考察

  • 「遊び」が足りないと、「規範枠」の領域が相対的に大きくなり、ものさしに戻るループ2本のうち片方が弱くなる。

OECD教育研究革新センター『脳からみた学習』
小泉秀明/監修 明石書店 2010年
p170
//科学の進歩は、試行錯誤の結果によるものである。科学の理論は、現象が確認され、修正され、あるいは否定される観察結果に基づいて構築される。そして、以前の理論を補う別の理論、あるいは以前の理論に反する別の理論が生み出されることで科学は進歩するのである。//

2022.12.19Rewrite
2019.6.23記す

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