卒園式、入学式の季節に、いつも思うこと ── 擬育30

 保育園の卒園式ならば、先生たちあるいは親はまだ乳を与えていたあかちゃんのときの記憶がよみがえる。それが今、目の前にすっかりたくましくおしゃべりな入学前の子らを前に感慨なおももちになる。なにも出来なかった(そうではないのだが)子がなんでも出来る子になった。親にとって心からうれしいと思えるときだ。
 そして、翌月、入学式。
 小学6年生は大きい。それに比べて、1年生はかわいい。校長先生は、もしかしたらこう言うかもしれない。「まだまだ自分では出来ません。おとうさん、おかあさん、保護者のほうで見守ってください」と。親は心ひきしまる。遡れば2週間前、保育園で「おおきくなったなあ」と感慨をもったものだ。それが一気に幼くなってしまう。
 4歳児クラスの途中で満5歳になるがそのときから、小学2年生までが「幼児」という見方をしている。1年生は幼いが、発達区分としては幼児期の中間なのだ。卒園おめでとう、そして、入学おめでとう。

2020.3.2記す