日射しのあるときは暖かいものの、まだ寒い冬の昼下がり。公園のこんな風景はあたりまえすぎるでしょう。でも、手前の木、枯れ葉をつけたままの木に注目してみましょう。常緑樹は冬でも緑色の葉です。そして落葉樹は葉をすっかり落としています。その2種類だけかと思えば、手前の木の葉は確かに枯れているのに、落ちていません。
※註 : クヌギとアベマキは区別がむずかしいことと、ここでは特に区別しなくてもかまわないので、「クヌギ(またはアベマキ)としています。
公園内の、ほかのクヌギ(またはアベマキ)を探しました。
写真にはクヌギ(またはアベマキ)の大木が3本映っています。ほとんど申し訳程度に葉がついていました(黄色の枠内)が、ほとんどは落葉していました。
公園の堀から遠目に茶色の木が見えます。こんな距離からも、今どき茶色の葉をつけているのはクヌギ(またはアベマキ)だろうと見当がつけられます。
しかし、写真で拡大してみると樹皮につやがあるので栗(くり)のようです。クヌギやアベマキ、クリなど、どんぐりができる木の仲間は、若いときはこのように枯れた葉を落とさず、つけたままのことがよくあります。
クヌギまたはアベマキの樹皮は堅くて深いシワがあり、コルク質です。アベマキのほうがクヌギよりコルク質が発達しているということから、この写真の木はアベマキかなと思ったりします。関西地方はアベマキが多いそうなので、なおさらそう思ってしまいます。
このように冬の間も青々とした葉をつけたままのどんぐりの木もあります。
2015.2.20記す