||||| 六甲山系は、宝塚から淡路島北端まで |||

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 大阪湾に接する神戸・芦屋に住む人たちは、山の見える方角が〈北〉、海のある方角が〈南〉と思い込んでいて、旅行でどの地に行っても、山の見える方角が〈北〉と思い込み、うっかり勘違いする。山の連なりは東西に長く、屏風のような背景となっている。これが六甲山系である。
 六甲山の最高峰は 932.1mで「草に一番」と言い慣わす(としていたのが、現在は標高931.2mとなっていてる)。最高峰の東西、低い連なりが広がる。東端の宝塚と北の有馬で温泉を生む。西の端は、神戸市垂水区の塩屋付近で海に”もぐり”、淡路島の先端で再び地上に顔を現す。
 1995年1月17日、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震は巨大なエネルギーを地盤を共有する阪神方面に伝えることになった。災禍の名称としては〈阪神・淡路大震災〉という。
 六甲山を構成する花崗岩は、有史以前、地下深くにあったが、地震のたび徐々に隆起し今の高さになった。隆起に伴って、積み重なっていた土壌は大阪湾深くに沈み、海に棲む生き物たちの豊かな糧となっている。

写真について──
 肉眼で最高峰が見られる場所って意外とない! 最高峰とはいえ931.2mとそんなに高くなく、神戸・芦屋の市街地からは高層建築物に遮られている。六甲山系を見渡せても、奥におさまっている最高峰が見えない。西宮方面からは見えそうだが(最高峰からは大阪平野を見渡せるので)東西に広がる六甲山地の感じが出ない。大阪湾からの湿った風で雲のかかっている日も多い。阪神芦屋駅に架かる歩道橋からも見えない。
 芦屋川河口付近、潮芦屋地域から見える。潮風大橋から撮影。2020.11.27

2020.3.25記す

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