||||| 夜空〈星〉編 |||

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冬(1・2月)の夜空・シリウス……明るく見つけやすい

プラネタリウムは楽しいですね。七夕(たなばた)さんの頃に出かけると、昼間見上げる夜空では「夏の大三角形」を解説されることが多いと思います。見つけやすいですが、冬の1月・2月は、もっと見つけやすい星があります。夕方、暗くなったばかりの、東の空です。寒い時期ですが、どこかからの帰り、お買い物帰り、保育園からの帰りだと、夜空を見る機会があると思います。いったん家に帰って温まってしまうと外に出にくいですから、ね。

日本天文学会編「新星座早見 改訂版」三省堂 1986年

 星座の早見盤は、1月27日夕方6時の星空です。西日本でも日は落ちて夜空になっています。東の方向を見ると明るい星がキラキラしています。シリウスです。金星や木星など肉眼で見える星(惑星)は明るいですが、キラキラしません。ずーっと明るいままです。でも、シリウスはまばたいているので、みつけやすく見分けられます。1年を通して、星(恒星)で一番明るい星です。

 ま東からではありませんが、ほぼ東の空から姿を現します。方角を知ることができます。でも、星は時間とともに移動しますから、東の空に見えるときだけ方角がわかります。都会では建物など障害物があるので、シリウスは地上近くに見える感じがします。

 シリウスを見つけたら、少し上を見上げましょう。感じとしては、東の方向を見た状態です。シリウスよりは暗いですが、「3つ並んでいる星」を見つけられると思います。首をそんなに上げなくても視野に入ってくるでしょう。オリオン(座)の腰ベルトにあたります。腰ベルトの近く対角線上に明るい星が見つかるでしょう。これでオリオン座がわかるようになります。

 ここまでは、東の空にあがった状態で説明しました。こうして星を覚えると、おもしろい発見ができます。同じ日付でも、夜遅く、たとえば10時頃だと、もう首をしっかり見上げるところにあります。オリオン座は「冬の星座」として有名です。でも、暑い夏、キャンプでテントを張っていて、朝4時頃に目覚め、明け方の東の空を見れば、そこにシリウスとオリオンを見ることになるでしょう。私は、暑い季節にオリオンを見つけました。理屈ではわかるものの、自然の雄大さを感じてしまいました。キャンプでなくても、夏に早起きして、まだ明けきれない東の空で見ることができます。3月の空ではどこに見えるかな? お勧めです。

2019.1.27記す

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