こどもとおとなでは、自然の感じ方が異なる。その好例のひとつが「つくし」といえるだろう。5歳の幼児は、つくしに興味を示さない。スギナのつなぎ目で遊ぶことは、子どもはもとよりおとなも体験がないほうが多いと思う。つくしに興味を表したとしても、その隣でタンポポなど黄色い花があれば、それと同等の関心事にすぎない。
かといって、季節の風物詩・つくしを体験させたいと思う。
- 甲斐信枝/作
- 『つくし』
- 福音館書店 1994年
- つくしの生態がわかりやすい
- 福音館書店 1994年
- 『つくし』
さて、「つくし」を、どの体験ステージにおけばよいか? 「花」ではない。スギナは「緑」だけれど、いきなり「つくし」と結びつけるには無理がある。「つくし」は春の訪れと感じるおとなは多い。確かに、3月中頃から「つくし」の集団をみかける。しかし、1,2月でも暖かい日が続くと「つくし」は顔をだす。5月のレンゲと一緒に「つくし」が出ていたこともある。つまり、「つくし」は”気まぐれ”で顔をだす。つくしはスギナとつながり、スギナの生命力のことを思えば、「いのち(命)」かなと思う。
〓△書きかけ▽〓
2021.4.30記す