山口和彦『こどもの「こころと脳」を科学する』読書メモ

  • 山口和彦(脳神経科学者)
    • 『こどもの「こころと脳」を科学する』
      • 副題:発達のつまずきか?/育ちの個性か?
        • シリーズ「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」131
        • ジャパンマシニスト社 2022年
        • ISBN978-4-88049-931-4

p28
//この点から、サカナ以上の脊椎動物には「こころ」があると認められるのではないか、と思っています。//

p34
//反証可能な仮説は科学的仮説であり、反証可能性が保証されない説は疑似科学、エセ科学//

p46
//もっと一般にも使いやすいものとして、「光トポグラフィー」というものがあります。
 これはfMRIと同じ原理でつくられた装置です。//
//たとえば、赤ちゃんがお母さんの顔を見たとき、あるいは別の人を見たとき、脳のどの部分がどういうふうに反応するか、といったことを観察することができる//

p56
//「軸索=電線」には、脳のなかで漏電や混戦が起きないように脂質でできた被ふくが電気コードのビニールのようにぐるぐると巻きついています。これは生まれてすぐは巻きついていないのですが、成長の過程でだんだんと巻きついていき、25~30歳くらいに完成するといわれています。
 このように人間の脳が完成するには、かなり時間がかかることがわかってきました。//

p87
//遺伝子がタンパク質をつくるということが確立したのが、1950年代です。それから70年ぐらいかけて、少しずついろいろなことがわかってきました。//

p108
//痛覚刺激のあとに分泌されるエンドルフィンの麻薬作用//

p109
//「愛情ホルモン」と呼ばれているオキシトシン、脳内麻薬のエンドルフィン//

p175
//ストレスの感じ方を軽減するためにはもっと自然のなかで植物、動物、人々に触れ、共感、交流の機会を増やし、左半球を使わずにすむような時間をもっていくのもよいのではないでしょうか? 日常生活のなかで分析、比較、計算、競争をゼロにすることはできないにしても、共感的機会を増やすことでこころのバランスがとれるのではないかと私は思っています。//

2022.7.20記す

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