三本ストロー法 ── 動物から ”にんげん” になった!

 1歳になってまもない1月生まれの孫と公園に行った。シロツメクサが咲いていてその白い花を孫に差し出すと手を伸ばして、取った。続けてもう1本摘み、手渡すと、これも取った。3つめを渡そうとすると、すでに掴んでいたシロツメクサを片方に寄せ、そちらは2本を掴んでいる状態になり、空いた手で3本めをつかみにきた。驚いた!
 静かな感動をしっかり覚えた。孫は、すでに持っているシロツメクサを放すことなく3本めを欲したのだ。その日付を覚えていないのだが、4月だったろうか。

この項、2019.5.21記す

三本ストロー法

その1:「三本ストロー法」……1歳3か月頃の意味

※この部分は、このリンクと同じ。

その2:利き手を探究する

 ”あかちゃん”とはいえない1歳3か月の幼児に「はい、どうぞ!」とストローを差し出すと、幸いして幼児の関心はストローに集中してくれる。そのときだ。1本め、左右どちらの手でつかみにくるのだろうか。そして、毎回、何度繰り返しても同じだろうか。評価に耐えうる調査・実験を私はまだしていない。それを前提とした上で、右手でつかみにくるケースが多いように思う。が、このことにも関心を寄せていただきたい。右利き、左利きの早期発見につながるかもしれない。

 3本めを差し出されたとき、1歳2か月の幼児は、先に持っているストローを開放する。左右どちらのストローを開放するのだろう。その開放した手でつかみにくるわけだ。1歳3か月では開放しないで、3本めをつかみにくる。そのときは、左右どちらの手になるのだろう。以上、いろいろな場面に遭遇することになる。興味津々。

ウタ・フリスの「18か月認知革命」

  • ウタ・フリス(2003年)『新版 自閉症の謎を解き明かす』東京書籍 2009年

p329要約
乳児期の終わりを告げる生後「18ヵ月革命」。周囲の人々から情報を収集することを通じて物事を学ぶという、新しい学習方法の始まりを意味する。この学習方式は他者の意図を探知する能力を基盤としており、子どもが言葉の意味をどのように学ぶかというその学び方に特にはっきりと見られる。また社会的な遊びの中で、子どもが仲間とどう意志の疎通をするかというそのやり方にもはっきりと見られる。
※社会的な遊び……ごっこ遊び、ふり遊び、見立て遊び

p222
生後18ヵ月の認知革命は、心理化の基礎となる脳システムの成熟の急速な進行期であり、そしてまた言葉の学習の飛躍的な発展期でもあります。ブルームは、これは単なる偶然の一致ではないと主張します。
※ポール・ブルーム……イェール大学の発達研究者

p188
心の「認知革命」は、生後18ヵ月には始まっている

p192
生後1年目と2年目の内に起きる革命的変化

p192
どんな子でもいつかは赤ちゃん時代の終わりを迎えます。もしすべて順調ならば、前とは違う、より社会的な理解の進んだ一人の人間が出現します。この時点で大きな発達上の飛躍を遂げる脳システムのうちでも、前章のテーマであった心理化のメカニズムは、以後ほとんど休みなく働き続けられる準備体制がここに整ったと私は考えます。

2020.11.23更新
2019.4.23記す