1941年11月 七五三行事の写真

……なんの写真に、みえますか?……

 『写真集 子どもたちの昭和史』(大月書店 1984年)をパラパラとページをくっていると、この写真(p62)でギョッとした。クレジットには、こうある。

七五三 1941年11月 「産めよ、ふやせよ」で生を受けた子どもたちは、豊かに生きるためにではなくて、国のために死ぬための人的資源として育てられたのです。陸軍に、海軍に、航空隊に、おさない子どもたちが戦士として仕たてられていきます。

 コロナ禍(2020年)で、ある日突然休校となった。小学1年生になることを前年の七五三で祝い待ち望んでいた子、その親、祖父母、たくさんいただろう。(5月の)連休明けには学校は開かれるのだろうか(5月6日を期限とする緊急事態宣言が出ている) 子どもとその家庭、地域を守るために、休校は必要な措置だろうと私は捉えている。しかし、だ。子どもの意思は? 親の意思は? 地域の意思は? 結果は同じことを求めるかもしれないが、国の方針を待つことがよいことなのか。感染症の専門家、教育の専門家に民の声が届いているのだろうか。国は、専門家と真摯に向き合っているのだろうか。写真をみつめていると、過去と思えない現実味があって、恐ろしい。

2020.4.23記す