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こわい話があるもんだ。
- 『さんまいのおふだ』新潟の昔話
- 再話:水沢謙一
- 画:梶山俊夫
- 絵本 福音館書店 1978年
花を採りに山へ出かけたお寺の小僧、日が暮れて帰り道がわからなくなってしまった。明かりが見えるおうちにお願いして泊めてもらった。
おばばがひとり、「とまれ とまれ」と泊めてくれた。おばばのそばで寝ていたら、頭をなめたり、お尻をなでたりしてきた。「うまそうだな」と。
便所に行きたくなった。「おれの てのなかへ しれ」。それを断り便所に行こうとすると、縄をくくりつけた。逃げたかったが、おばばは縄をひっぱる。「こぞう いいか」(早くしろ!の意味)とせかす。逃げられない……。
便所の神さまが現れ、《さんまいのおふだ》を持たせてくれた。「はやく逃げろ」
おばばは追いかける。小僧は逃げる。小僧はお寺に逃げ帰った。そして、こんどは、和尚とおばばの知恵くらべ。
◇
読み手(おとな)は子どもに何を伝えたいか。真剣勝負だ!
2019.2.1記す