1964年10月1日、新幹線開業その日。
中学2年だった。担任はキシモト先生。
1964年10月1日は平日だった。
キシモト先生が教室にいた(からホームルームのとき?)その場に、男子生徒コジマが姿を見せた。私たちは欠席と思い込んでいた。その彼が、にっこり微笑んで現れた。
先生は「カエタカ?」と問うた。彼の手にあったものは、新大阪駅の入場券だった。クラス皆で拍手し歓声をあげた。
日々終業時のホームルームは長かった。30~40分間は、いつものことだった。
2019.12.7記す
The Renaissance of Childhood 子ども期の再生