思い出 train

思い出 train

 国鉄の呼称であった頃、蒸気機関車が、のちに電気機関車が牽引する貨物列車が目の前を走り抜けるとき、(いち、に、さん、……)と車両を数えた。今のように規格化されたコンテナでなく様々なデザインの車両だった。その記憶はもうおぼろげになってしまったけれど、今にして思えば、それが経済(生活)を映していた。
 数えた結果、50まで数えられたように思う。最後尾は、車掌(?)を乗せる車両だった。だから、それを見つけると(これで最後)と思ったものだ。そのとき、先頭の機関車は遥か遠くにあった。見えていたかどうか、憶えていない。

2021.2.4記す