子育てと「規範」

 ものごとを考えるとき、何が正しくてそうでないか、となりがちだ。子育ては、いのちとしあわせが最も大切で、「正しい」を押しつけられては不愉快になることもある。
 家庭での子育ては一人あるいは二人あるいは三人だ。もっとにぎやかなおうちもあるだろう。それでも、保育室の10人、20人ということはない。家庭での子育ては「もちあがり」。保育室では年度ごとに先生が同じか違ったりする。保育室の先生にとって「正しい」ことが、家庭の子育てでは必ずしも必要でないか、ある家庭では合わないかもしれない。
 「家庭の子育て」を「保育室の先生」に託したり、その逆もない。しかしこのことはとてもむずかしい。たとえば、行政は「子育て支援」の目的で様々な施策を行う。「支援」という意味は、主体は親(保護者)であり子どもだ。行政はあくまで「支援」の立場だ。
 「保育」の仕事でものごとを考えているとき、できるだけ教条的にならないようにしているつもりでも、規範や理論を求めて、やかましくなりそうな自分がいる。

2022.8.11Rewrite
2019.2.8記す

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