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ネッカーキューブ

 脳は、錯覚Illusionするものである。錯覚を、楽しめばよい。この思いに気づき、今年初めから enjoy the illusion として取り組み、このほど一応の到達をみた。▶PDF きっかけは「意識と心」の学習だった。自らの判断・決定・決断、それらは自身だけが知る行為とわたしたちは思っている。少なくともわたし自身はそう思っているし、今もその思いには変わりない。これを「自由意志」という。
 しかし、意志というものはそれほど”自由”ではないらしい。

 左上の立方体を見つめてほしい。どこが上で、どこが底か。見つめているうちに天と地がいれかわる。その動く前の立方体をAとし、変化した立方体をBとすると、AとBを見たいように希望するように自由に見ることは不能だ。AとBを”選択して”自由に見ることもできない。これを「おもしろい」と表現することはできるが、自身の脳神経は「自由でない」ということを表している。

 次──。まだらの模様からダルメシアン犬の像が見えてしまうと、なんど見直してもダルメシアンが即座に見えてしまう。かつて見た「まだらの模様」を残念ながら「見る」ことができない。取り消しがきかない。
 この二つの事例は、脳神経のはたらきで、こうしたイリュージョンを認めざるを得ない。事例に寄らず、わたしたちは物事をこのような「錯覚」でみている可能性がある。ここに「意識と心」のひみつがある。

 錯覚を負とみるか?
 扁桃核(へんとうかく)という脳の部位があり、哺乳類をさらに遡って爬虫類時代の恐怖体験が記録されていて、身を守る大切な”記憶”の役割を担(にな)っている。この記憶の再現が錯覚に通じるらしい。言い換えれば、錯覚を受け入れ自身でコントロールできるようになることが肝要なのだ。ママに抱きつくあかちゃんは、扁桃核の指示によって身を守っている(ダルメシアン事例)。
 ネッカーキューブで学んでおきたいことは、戸締まりも、忘れ物をしないよう心がけることも、その点検(チェック)は残念ながら、一面だけしかみていないということだ。理想は、前日に用意し、翌日に再度チェックすることで、ネッカーキューブのもう一つの面を見届けることができる。待ち合わせ、約束の時間に合わせるだけでなく、10分前の待ち時間でもう一面を見ることができ、何かの発見やアイデアに結びつくかもしれない。

2025.12.1記す

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