「立春」が近づくたび思うこと

 「2月4日頃」は立春だ。ほかに、立夏・立秋・立冬と年に1回ずつ訪れる。「節分」は、「立×」の前日と定められている。ということは、節分は年に4回あることになるが、立春の前日だけが年中行事で現在に伝わっている。だから、節分は年に1回と思っている人は多い。

 立春が報道番組で取り上げられるとき、「暦の上では〈春〉だが、寒さはまだまだきびしい」と、決まり文句が読み上げられる。〈春〉となれば暖かいはずだが、暦の表示と異なり、春とは思えず寒さは厳しい──のメッセージのように受け取れる。

 上図は、30年間の平均値をグラフにしたものだ(神戸市の場合)──立春は、この日より寒い日はない。今日から春に向かって出発します。だから、今が一番寒いのです。──と私は説明することにしている。

 気温でみると、立春(=真冬)と立秋(=真夏)にピークがある。寒さと暑さのピークだ。「立×」は二十四節気の一つ。二十四節気は中国大陸伝来で日本の季節と差異があるとの説明もあるから解釈には注意が必要だが、日本の気候でも、気温グラフでみると上手く一致する。

 寒い寒いと言っているのは人間だけ。野鳥たちはパートナーを得て巣作りを始める。太陽の高度が高くなり地面が温められ、草たちの芽生えは始まっている。海は季節が1つ早くなるそうで、今はもうすっかり春。まもなくワカメの新物が市場に出回る。(関西基準)

2021.1.20記す