「保育」で理論武装は可能か?

 保育系全国団体の積み上げてしまった機関誌を整理しながらページをパラパラとめくった。業務上の情報が全国組織らしくジャーナリスティックに取り上げられている。それを必要な情報として「だから」講読していた。ジャーナリスティックとはいえ、それらの重みを理論づける論説も付されている。時系列に整理された情報というよりも、理論武装だ。法人役員、園長(所長)らは、経営(運営)として見逃すと後で後悔する情報があるかもしれない。主幹や主任は、どこを読むのだろうか。指針(保育)や要領(幼稚園・認定こども園)に基づいた解説や調査研究に関する連載記事がある。保育界の重鎮らが課題を指摘している。これらを理論武装と私は捉えてみた。
 保育の現場に携わる保育士向けのページもあるが、さて、読むだろうか? 私は読んで、たいていは示唆に富む記事が多い。というか、為になる記事ばかりともいえる。編集者はどれか一つでも読んでくれればよいぐらいに思っているだろう。さて、その一つでも読むだろうか?
 読んだから、では明日から実行・実践というわけにいかない。理論であった場合、すぐさま考えを変えたり、方針を変えられるほど簡単でない。仲間で共有するのに時間がかかる。あっという間に1か月が経つ。そして、次の号が手許に届く。

 理論武装の要不要を問いたいのではない。園長を含めて、保育の現場で、保育の質を高めたい志はあっても、それを実現させる余裕がないというのが実際だろう。

2021.4.17記す