きたえる おもいやる ゆずる
=-= Letter 1 ¶ 歴史のifを考える
「歴史にifはない」の警句をふと思い出し、運悪く?『「もしもあの時』の社会学 歴史にifがあったなら』を読んだ。赤上裕幸(メディア史、社会学者、歴史学者ではない、1982年生まれ)著。筑摩書房。2018年刊。250ページ超の本を、結論というか主張はどこにあるのかと思いながら、辛抱して読み通したが、「歴史にifはない」の警句に従うしかないという平凡な読後感に至った。「歴史にifはない」については、もともと私なりの理解があるつもりなので、ある意味、自信を得たというか。
それにしても、おもしろいと思えない本を読み通したものだと思う。緊急事態宣言のおかげと言ってよいか。
せっかくだから、得たこともあるのでメモしておこう。
詳細を書く手間をとれないが、「歴史のif」は今でも歴史学研究者からすれば日陰者だけれど、ビッグデータを駆使できるようになれば、将来、歴史学に分野をつくるかもしれない、とは思った。このことは、本書では触れておらず、読みながら私が想像した。
〈「過去」は現代(人)の未来になり得る〉と自分でメモ書きしたものの、こんなこと今までに言い古されてきたあたりまえのこと。この本を読んでいて、私にうつった病気みたいなもの。真剣な著者に失礼かもしれない。
「歴史にifはない」について、私は理解しているつもりだけで、何か間違いを犯しているかもしれない(謙遜ではない)。だから、学びたかったのだが……。
◇
斉藤淳 2014年『10歳から身につく問い、考え、表現する力』(NHK出版)p184より
//ぼくが高校生のころのことですが、「歴史にif(もしも)は禁物で、起こった出来事をそのまま受け入れる態度が必要だ」と教わりました。たしかに、「もし第二次世界大戦が起こらなかったら」「もしも坂本龍馬が近江屋で暗殺されなければ」など「たら・れば」で歴史を考え始めれば、勝手な想像ばかりが膨らんで、きりがなくなります。//
=-= Letter 2 ¶ 帆塾例会【5月例会のご案内】
- 5月16日(日)
- 行く先:稲美町のむぎ畑
- この例会を中止にします。緊急事態宣言は今のところ11日を期限としていますが、ここで終了させることは危険を内包するだろうと思います。緊急事態宣言が解除となっても中止します。
=-= Letter 3 ¶ 帆塾例会【6月例会のご案内】
- 6月6日(日)実施 雨天予備日6月13日
- 集合:阪神芦屋8:45 ※8:59発特急に乗車
- 阪神芦屋8:59 →新開地のりかえ →北鈴蘭台9:43 →無料送迎バス
- 片道こども運賃390円
- かえり:まやビューライン・摩耶山頂 午後2時頃
- ロープウェイ&ケーブルカー 片道こども運賃450円
- ケーブル下駅 →阪急「王子公園」駅まで徒歩20分
- 王子公園駅15:07 → 芦屋川15:16 こども運賃100円
- ※王子公園駅での時刻は目安。前後の可能性あり。
- 森林植物園:昨年は通過しましたが、今回は別ルートを歩くので、通過しません。
- 解散:阪急芦屋川駅 午後3時から3時半頃の目安
- ※予備日の13日になると「あじさい」シーズンが始まります。
- 送迎バスが混むときは、歩きます(1時間弱かかります)
- 行き先:摩耶山頂(掬星台 きくせいだい)
- 神戸電鉄・北鈴蘭台駅~森林植物園付近~徳川道~桜谷道~摩耶山頂~ロープウェイで下山
- 日陰が多いコースで、水場もあります。
- ※摩耶山頂はマイカーで行けます。家族の合流可。
- 山頂到着は、12時半から1時頃を見込んでいます。
=-= Letter 4 ¶ 連載:擬育(育てるは似せること)
- 次の配信は、5月15日を予定しています。
- 発行人: 山田利行(帆塾主宰)
- e-mail: yamada-toshiyuki@19san.com