||||| 神戸市灘区水道筋・いちばたけ |||

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 神戸市灘区にあるかつては賑わっていた水道筋の一画にある市場。まちづくり再生のレギュラー「シャッター街」。中央右は光が射し込んでいる。ここには「畑」が出現している。農園の名は「いちばたけ」。市場のなかの畑だから、いちばたけ。

 近隣の保育園に案内されて、ここを知った(2021.6.11)
 保育園の子ら年長さん9人が水撒きに毎日訪れる。子どもは「水」とお友達。おとなと違って苦にしない。暗い市場のなかをアカリに向かって歩む。

 きょう(2021.7.3)は、ささやかなイベントで地域の子らも来ていた。痩せ細ったジャガイモの苗を「ひきぬいて、いいよ」と言われ、ひっぱったらその子の、顔ぐらい大きなジャガイモが穫れた。トウモロコシの緑色の皮を向いたら、まだ細いトウモロコシが姿を現した。「うわっ!」と声にならない声を出した。土をスコップで掘っていたらミミズが飛び出して「ミミズ!」と叫んだ。トンボも来た。アゲハも舞って訪ねてきた。シャツター街だが、ここだけは特別の楽園になっている。

 スタッフは若い。まちづくりに夢を託している。保育園のメンバーも共感し、これからも一緒に歩もうとしている。スタッフの一人は、畑の向かいに住みついたらしい。保育は本来 地域に根ざし育ち・育てられるもの。こういう取り組みは、5年・10年続いてその先に成果が得られるというもの。長く続けられる取り組み方法がすでに案として用意されているようだ。

 神戸の都心、三宮からそう遠くないここで、こんな取り組みがあることを発見し感動した。期待をもって、見守り続けたい。

2021.7.4記す

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