||||| ppm ピーピーエム いつのまにかまったく耳にしない |||

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 かつて(1960,70年代)「ppm ピーピーエム」を毎日 報道で見たり聞いたりしていたように思う。それが、いつのまにかまったく耳にしない(目にしない)。〈20ppmを超えてはならない〉という水質基準があった。CODだったかBODだったか、その区別はつかないが、今でもこの検査項目名は思い出せる。この基準値について、濃度20ppmぎりぎりであれば、排出してよいということでもある。したがって、水で薄めればよい、ということだ。薄めて川や海に流していた、過去があったということだ。
 原発汚染水を薄めれば基準内だから排出可能という。公害列島といわれた1960年代と今(2023年)、何も変わっていない。

 さて、水処理で使用される単位が変わってしまっている。ppm は mg/L に置き換えられている。濃度基準では水処理管理ができないから、絶対量を把握することになっている。だから、汚染水をいくら薄めても放射能汚染物質の絶対量は不変である。公害対策では環境保全が優先された対策が講じられているとすれば、放射能汚染対策は公害対策に学んでいない。原子力政策は歴史的敗北を恥じていない。

 余談だが、ある生物学者は ppm をわかりやすく説明するため、教育テレビの視聴率は ppm程度だと言ってのけた。ちなみに、ppm とは、Part par million で 100万分の1のこと。パーセント(%)は正確には ppc で、Part prt cent。cent(百の意味)。これを簡易にパーセントと言い慣わしている。1%=10,000ppm。

2023.8.20記す

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