||||| すぐに実践できる文章作法 |||

Home > 言葉に、こだわりながらもつぶやき Opinion

すぐに実践できる文章作法

◇5つの原則

  1. 飾る言葉・飾られる言葉を、近づける。
    • 読む人にやさしい。
  2. その「、」(テン)、「。」(マル)にならないか?
    • 一つの文は、なるべく短くする。
  3. 「の」の繰り返しを続けない。
    • 「の」を続けると言葉のつながりがわかりにくくなる。
    • 「の」を続けるしかないと思ったら「、」にしてみる。
    • どうしても「の」が続いてしまうとき
      • 違う助詞に変えられないか?
      • 表現を変えられないか?
        • 順番を入れ換える。
      • 一部または全部を削除する!
      • 「、」を挿入して区切りとし、句読点間の「の」を1つにする。
    • 文と文をつなぐ接続詞を安易につかわず、接続詞は効果的につかう。
    • 上の「2」も検討する。
  4. 「こんにちは」から始める。
    • 書き始めることが大切。
    • どう書こうかと思案する前に「こんにちは」を書く。
  5. 届ける相手を思い浮かべる。
    • 特定の誰かでよい。それが、不特定の「こころ」をつかむ。

迷ったら、その文(語)を削除してみる。

  • こだわりを捨てる。削るほど、よくなる。
    • 「言いたいこと」があって書くことになるのですが、それが文章を書くしばりになります。文章を書くということは、書きながら自己を対照化することでもあります。ときには、「言いたいこと」へのこだわりから離れると、何かを発見するかもしれません。

不特定相手には書けない。

  • 不特定多数ではなく、不特定少数または特定多数をイメージしよう。
  • あるいは、一人に向かって書く。
    • 葉書1枚の、それもやや大きめの字が適当かもしれない。メールで誰かに送りつけるのがよいかもしれない。どうやって思いを伝えるか。その積み重ねが大切と思う。「5」の補足。

 字はへたくそだ。文のくみたてもへただ。なにもかもへたづくめだ。けれどもだ、心がうつくしいのだ。夜空にきらめく星のようにうつくしいのだ。だからこそ、何十万人のなかからえらんでもらったのだ。

坂本遼『きょうも生きて(第一部)』偕成社文庫版 1977年 p315

私にとっての文章作法の本

  • 橋本義夫(1978)『だれもが書ける文章』
  • 本多勝一(1982)『日本語の作文技術』
  • 福田恒存(1983)『私の国語教室』

ラブレターを書く 72回/全

2024.4.14更新

© 2024 ||||| YAMADA,Toshiyuki |||, All rights reserved.