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ボール一杯のサラダから、わたしの朝食は始まる。50グラムの豆腐をつぶす。レタスとキャベツ。パイナップル、干しぶどう、トマト、りんご、柿、わかめ、ごま、生姜、きゅうり、らっきょう、たくあん……と続く。青じそドレッシングで食す。このほかに、ヨーグルト、甘酒も続く。
レイ・カーツワイル(アメリカ人)は、毎日サプリメントを250粒を”食べる”。のどを通すのにどれほどの時間を要するのだろう。//毎週6回、静脈内投与(基本的には栄養補給剤を直接血流に注入し、胃腸管を迂回させる)を受けている。//ともある。いかほどのお金があれば、こんなことを続けられるのだろうか。この人にとって「食事」とはなんだろうか。
レイ・カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(NHK出版 2007年)には驚くべきことが次々と出てくる。SFではなく、れっきとした科学者だ。「ポスト・ヒューマン」を、//人間の身体バージョン2.0//と表現している。サイボーグではないか……と思った。
//さらに、そういった問題の90パーセントを予防すれば、平均寿命は500年を超える。99パーセントならば、1000年以上生きることになるだろう。//
信じる・信じないという話ではない。彼は、本気で考え、科学的根拠を示している。AIで描く彼の未来像だ。誰もがその恩恵を受ける未来が来ると言う。1000年生きたら、子、孫代々、その家族の人数は……?(それぞれが1000年生きるというのだから)。自身の幼少期を思い出せるのだろうか(脳を超えるシステムが記憶を代替するらしい)。
ガンを撲滅することは当然で、あらゆる疾病を除去できる未来像を描く。読後感は気分悪いだけだが、脳に関することほか、科学や生命の第一線に詳しい。今の世の中、今後の世に見通しをつけたいために辛抱して読んでいる。
レイ・カーツワイルの予測通りにならないとしても、科学技術、医療、経済がめざしている流れに、わたしたちは乗っていると覚悟しておかねばならないのかもしれない。
面倒でも、わたしはサラダをつくりつづけたい。
2025.1.1記す
