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黒い正体(パックマン)が”3つ”見える(上図の左①)。(上図の右②)で、さて、消えたのは何か? ①左図を見つめると「さんかく」がくっきりと見えてくる。パックマンと「さんかく」。②右図で、何が消えたのか?
予想される声は、【1】パックマン 【2】さんかく 【3】パックマンと「さんかく」。正解は、……。正解は、3つとも。
3歳児については、「まる」を知っていても「さんかく」を知ってるだろうか。知っていれば「さんかく」と返答する子がいるかもしれない。「さんかく」という言語体験がなくても、「さんかく」のかたちが脳裏に浮かんでいるのだろうか?
4歳児の多くは「さんかく」の言語体験は習得済みだ。では、【2】あるいは【3】と返答するだろうか?
5歳児は、同様【2】あるいは【3】と返答するだろうか? もっとも、パックマンが流行ったのはずっと以前のことなので、”黒”を含む表現になるだろう。
おとなの場合、さて、すかさず【1】と返答するだろうか?
先に、「正解は3つ」とした。どれも、間違いではないということだ。しかし……、「さんかく」という”実態”は当初から存在しない。「さんかく」という幻(まぼろし)を見ているのである。パックマンが正体を隠せば、「さんかく」は雲散霧消する。
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錯覚(イリュージョン)を楽しんでいただいたところで、少し考えていただきたい。子どもは成長過程で「さんかく」を習得する。パックマンのさんすくみで「さんかく」が生じ、その幻影をこころに浮かばせる。子どもとおとなは「さんかく」を共有できる。
パックマンを「さまざまな体験に」置き換えてみたらどうだろう。おびただしい体験が「さんかく」ではない、さまざまな幻影を生じさせる。幻影は「さんかく」ほどに明確でない。みな違う。だが、幻影体験の認識、その強度、デザインは個々に違うだろうが、「幻影を浮かび上がらせている」という共有は可能だ。
パックマンという体験が消えるということは、それらがもたらす「かたち」が雲散霧消するということである。あり得ないことだが……。
2025.5.15記す

パックマンでは、今の子どもには通じないだろうと思い、りんごで三角形を浮き出す試みをしてみた。パックマンで浮き出る△は、あかちゃんから始まる乳幼児の、さていつから認識できるようになるのか、を調べてみたい。
2025.6.1記す
