||||| 帆塾通信 96 : 2022.6.1

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豊か 幸せ 満たされる

=-= Letter 1 ¶ 0.2秒のコミュニケーション

 保育園であかちゃんの部屋に入ると、あかちゃんは一斉に私を見る。視線があうと泣いてしまう子がいるので、すばやくあたりを見回し、すわりこんで姿勢を低くする。可能な限り”姿を消す”。すわりこむまでは数秒かかるだろうけれど、あかちゃんの視線は一瞬で届く。フリーズしてしまったあかちゃんは、やがて動き出す。興味津々な子は私に近寄ってくる。一人が私に辿り着くと、二番手がやってくることもある。あかちゃんは、こころを読むのだ。
 山口和彦(脳神経科学者)『こどもの「こころと脳」を科学する』(ジャパンマシニスト社 2022年)で、著者山口は、〈サカナ以上の脊椎動物には「こころ」があると認められるのではないか〉と問いかけている。当然、あかちゃんは「こころ」の持ち主なのだ。そのこころは、一瞬で発揮される。要する時間、0.2~0.5秒ということらしい。

 0.2秒というシロモノには「微表情」という名があるらしい。でも、この名付けには疑問あり。「微表情」について

=-= Letter 2 ¶ わかっていること/わかっていないこと

 良い本(わたしにとって……ですが)に出会いました。
 山口和彦(脳神経科学者)『こどもの「こころと脳」を科学する』(ジャパンマシニスト社 2022年)。先にも上げました。脳のしくみについてはたくさんの本があります。でも、むずかしい。シナプスの働きや脳の部分名称などは何度も学習しているはずですが、わかったつもり気分ですませてきました。出会った本は、わかっていることだけでなく、まだわかっていないことも明示している。わかっていないことについて、著者の人生哲学や倫理でご自身の主張がはっきりしている。その効果で、読者であるシロートのわたしは考えやすい。「わかっていない」ことを明らかにすることは大切と思います。

=-= Letter 3 ¶ 帆塾例会

※今年1月に計画しながら実行できていなかったので……

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  • 行く先:県立あわじ石の寝屋緑地
  • 日程:6月26日(日曜)※雨天予備日7月3日
  • 集合:JR芦屋駅改札口前 9:20集合
    • JR芦屋駅9:29 → 新快速 →明石駅9:53 こども280円
    • 明石駅より徒歩20分~明石港
    • 明石港10:30発 ジェノバラインで船旅(13分)
      • 船の片道運賃 おとな530円 こども270円
      • 幼児おとな1人につき1人無料
    • 明石港~岩屋港~石の寝屋緑地入口11:30着
  • 現地の行程
    • 緑地広場11:45発~500段超えの上り坂~展望台12:30着~
    • ~(昼食20分程度)~古墳跡~300段超えの下り道~
    • ~下山完了14:00~港14:40着~岩屋港/船15:00発
  • 帰り:明石港~JR明石駅15:35~芦屋駅16:00 ※解散
  • ポイント
    • 大阪湾と明石海峡大橋と瀬戸内海をまとめての超絶景!
    • ここも六甲山の一部、さらに会下山遺跡と関係するか?
    • ここでしか見られない絶景を写真に撮ろう!
    • 500段の急坂。超ゆっくりなので幼児も歩けます。
    • でも、夏だからいっぱいの汗だろうなあ~
    • 緑地の広場にトイレあります。
  • もちもの・服装、汗ふきタオル
    • 弁当、水筒。。あれば、双眼鏡。着替えの用意があるとよいかも。
    • 現地に貸出の「竹の杖」があります
  • 参加費不要/申込み必要 前日までに

=-= Letter 4 ¶ 連載==「豊かさ」を問う 連続思考(11)

フランクルに学ぶ──危機における「こころ」

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