「豊かさ」を問う 連続思考:目次

(2)── 「満たされる」という心持ち

 白と黒、もとい黒と白、どちらが好きですか? あなたの好きな色はなんですか? あなたに似合う色は何ですか?
 好きなこと、似合うことに満たされると心が落ち着くかもしれない。ということは、好みの色はさまざまでしょうから、「満たされる」心持ちは人それぞれということになる。
 つぶあんとこしあん、この好みはけっこう分かれるようだ。好みでないものを押しつけられてはたまらない。自分本位でなく他者を認める。自分と他者が、親子であっても、違いを認めあえることが「満たされる」心持ちを保ち続けられる。そうであれば、行為ではなく対象でもなく、存在しているだけで「満たされる」。
 禅僧は無心で修行に取り組む。禅のことまで語れる自分ではないけれど、「無」が「満たされる」条件になるよう修行をつむ人たちがいる(ようだ)。

 産まれたばかりの新生児はやがて母の乳を吸う。そこには「満たされる」心持ちというものはまだ生じていないのかもしれない。私は男だから母の気持ちは定かではないが、新生児に吸われる母は「満たされている」のかもしれない。
 「満たされる」という心持ちは確かにあるが、それは自身の心持ちであって他者のそれは不明だ。自覚できる心持ちが他者にもあるだろうと思っている自分でしかない。なんだか哲学的になってしまった。
 「満たされる」という心持ちは必要なことであり、他者にも、だれにもそうであって欲しい。それは、他者の存在をしっかり認め、意識するということだろう。豊かさを求めるためには大切な前提となる。

2022.1.15記す

目 次

  1. 3つのキーワード
  2. 「満たされる」という心持ち(上記このページ)
  3. 未定……2.1予定