||||| 帆塾通信 106 : 2022.11.1 |||

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豊か 幸せ 満たされる

=-= Letter 1 ¶ 毛内拡『脳を司る「脳」』と出会って

 脳の学習を続けていて、すばらしい本に出会いました。脳と言えば「ニューロン」に結びつけやすいのですが、それを否定するのではなく、しかし、ニューロンと同じだけ重要な脳の働きをこの本は著しています。脳科学者が見逃してきた大きな穴を、毛内拡(もうない・ひろむ)が鋭く指摘しているのです。
 彼は1984年生まれ。この本は2020年に刊行されています。36歳のとき。この通信を読んでくださっているメインのみなさんと同世代です。こんなに若い人が、先輩(脳科学者)に意見しています。凄いと思い、感動しています。
 彼は、講談社の科学新書ブルーバックスで高校生のときから学び、この本は、ブルーバックスの一冊になりました。恩返しを感じます。ブルーバックスが科学の普及を目的としているように、彼も科学を読者にいかにわかりやすく説くかについて、本務の仕事と考えているようです。この姿勢が、私をより感動させたことです。「こころのはたらき」を説くなかで「人間らしさ」を問うています。
 ※毛内拡『脳を司る「脳」』読書メモ

=-= Letter 2 ¶「ひらめき」について

 五感については「五感と直観と霊性」を切り離せない関係で把握することが肝要と私は主張してきました。そのうちの「直観」については、論理的に物足りないところがありました。自身がなかったわけです。
 「ひらめき」の機序について、毛内拡さんが論理展開していました。驚きました。「ひらめき」は脳に起因しているのでは?と、その試みが記されていました。
 さらに、後段で「こころ」の発生は脳に限らず”全身”?の知見が出てきて、少々混乱しながらも、発想が大きく揺らいでいます。
 「〈五感〉と〈ひらめき/直観〉と〈霊性/こころ〉」に書き直そうと思案しているところです。「勘違い」も「ひらめき」のうちかもしれない。冷静にならなくては……。

=-= Letter 3 ¶ フリーハイク

  • 実施日:11月20日(日) 雨天中止
  • 行き先:森林植物園~ヌケ谷~森林植物園
  • 集合場所:三宮駅周辺 ※詳細は次回にご案内します
  • 行程:
    • みなと観光の路線バス:三宮~桜森町
    • 桜森町→(徒歩)→森林植物園
    • 森林植物園で紅葉を見て~裏門(東門)を出て
      ヌケ谷(植物園東に位置する谷)~400段の階段道~植物園
    • 詳細は次回に
      • 紅葉が最も美しいときです。多くの人が予想されるので人混みを避けるコースにします。階段道はゆっくり進みます。歩く距離は少々ありますが、それほどきつくないと思います。ヌケ谷は秘境を感じさせるところです。

 先月16日、摩耶山天上寺で無数のアサギマダラが飛んでいました。手を伸ばせばつかむこともできました。なぜ、アサギマダラは集団をなし、海を渡るのか? 2000kmも飛ぶそうです。体内に「地磁気を感じる装置」があるのか?
 栗田昌裕『謎の蝶 アサギマダラは なぜ海を渡るのか?』を開くと、//アサギマダラは小さな「虫けら」ではなく、人と同じく未来を模索し進化を続ける「心をもった生命体」に他ならない。//とあるのです。
 またまた驚きました。//「心」と言う場合、それは「脳の作り出す局所現象」//と続きます。まったく予想もしていなかった「脳」が登場しました。著者の略歴をみると東京大学理学部(数学専攻)とあり同医学部も卒業していました。
 局所現象とありその局所は「脳」を指しているわけですが、前述したように「心」は脳と限らず「全身」かもしれない? と、気になり始めたところです。(まだ全部を読んでいません)

=-= Letter 4 ¶ 連載==「豊かさ」を問う 連続思考(21)最終回

次は、「潮だまり」へ

  • 次の配信は、11月15日を予定しています。
  • 発行人: 山田利行(帆塾主宰)
  • e-mail: yamada-toshiyuki@19san.com
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