|||||「三歳児神話」と「みつごのたましい……」|||

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 「三つ子の魂百まで」を明らかにすることで、「三歳児神話」とは別であることを示す。

 「みつごのたましい……」を漢字交じりにすると、「三つ子の魂」であり、これは「──百まで」と続く成句である。

 新明解国語辞典第三版では見出し//三(つ)子//にあり、第二義に//三歳の子供。//と語釈され、用例に//「──の魂百まで〔=小さい時の性格は年をとっても変わらないものだ」〕」//とある。

 広辞苑第三版も同様に見出し//三子・三児//にあり、第二義に//三歳の幼児。//と語釈され、用例に//──の魂百まで 幼い時の性質は老年まで変わらない。//とある。

 その一方、webサイト「コトバンク」の「ことわざを知る辞典」(小学館)では、「三つ子の魂百まで」の標目が立てられ、その「解説」では──
//[解説] ことわざの「三つ子」は数え年なので、文字どおりに受け取ると、満年齢で一~二歳に相当します。しかし、かならずしも厳密にこの年齢の子どもをさすわけではなく、比喩的に幼少の頃という意味で使われることが多いといえるでしょう。日本語の「三」や「三つ」には、区切りを象徴する意味合いがあり、かならずしも数値としての「三」とは一致しないことがあります。
 現代では、このことわざが幼児を早くから学ばせる根拠としてよく引かれますが、満年齢と数え年を混同しているだけでなく、数の象徴的意味を忘れた議論といわざるをえません。//

2022.12.17記す

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