草笛

 子どもは音が聞こえると、動作を止め、音の聞こえたほうをさがします。

 細長い葉っぱ(単子葉植物)は車道の脇など、どこにでもあります。一つちぎって「ピィーッ」と鳴らせば一気に注目を集めます。練習してぜひ得意にしてください。かつては、子どもたち、ふつうに鳴らしていたようです。今では珍しいことになってしまいました。かつての風景が戻ってくれたらよいのに、と思います。

草笛1

難易度:初めだけ、ややむずかしい。慣れると、かんたん。

 最も手早く、そして、最も大きな音が出る草笛です。材料は、イネ科の植物。一般に雑草と呼ばれ、道端に、ふつうに生えています。葉っぱをそのまま吹いても鳴りますが、縦にまっすぐ通っている葉脈に沿って切り取り、さらに細くします。それを両手の親指ではさみ、その隙間(葉)を吹けばよいのです。葉を選ぶとすれば、かたい葉より、やわらかい葉を。幅の広い葉より、細い葉を。ススキなどは鳴らしにくい。

 とはいえ、初めてのときは、なかなかならない。おとなに対しては、「15分から20分、練習しているうちになります」と話します。相手に先を越されると焦ります。吹き続けると空気を吐きすぎて頭がクラクラしてくるので、落ち着いて息も吸いながら練習しましょう。
 子どもは、1年生では鳴りますが、5歳児では鳴らせないことが多い。その理由は、親指どうしを合わせたとき、①隙間ができないことにあるとか、②幼児はツバでベトベトにしてしまいがちだからと思います。しかし、1年生の指もふっくらしていて、さほどに隙間ができません。隙間がなくても鳴ります。成長がみられる場面でもあります。

 慣れてくると、ゆっくりの息でも鳴ります。初めのうちは力が入りますが、リラックスして吹けるようになると、意外と大きな音が出て、音色を変化させることもできます。ホイッスルの代わりになります。

 ポリ袋をハサミで切り取ると、鳴らせます。紙片でも鳴らせますが、紙はかたいので強く吹き込まないと鳴らない。つまり、鳴らしにくいですね。

草笛2 ぴーぴーまめ

難易度:かんたん(4歳児も鳴らせる)

草笛3

 ツバキの葉、スズメノテッポウの茎、タンポポの茎など、多くあります。ムギ笛もあるそうですが、私はやったことがありません。
 どの笛も、コツがあります。むかしの子どもたちは年長者から教えられ、見よう見まねでコツを身につけたのでしょう。

 子ども、特に幼児は、音が聞こえると「なにっ?」と強い関心を示します。このことから、草笛の一つぐらいは得意としておきたいものです。

2020.5.16記す