||||| ハートスケール |||

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 正確には覚えていないが、〈「感動」という名のものさし〉という言葉を創造して野外活動における感動場面の重要さを指摘していたのは、1980年よりも前だったと思う。
 自然体験の場面で、たとえば、人が近づくことで、カエルが次から次へと池に飛び込む──その体験をどうやって子どもに気づかせることができるだろうかと、野外活動の場面で考えつづけ、かつ実践してきた。

 子どもたちを先導するおとなが、子どもらが体験するよりも先にカエルを散らしてしまう。それではいけない。
 この先に池があって、これより進めば、カエルが池に飛び込んでしまい、子どもたちは1ぴきもカエルをみることがない、という場面に何度も出会っていた。いよいよ池に近づくときに、子どもたちをおとなよりも先に歩かせることが肝要になる。もちろん、安全を下見などで確かめておいた上で。

 すると、ポチャン、ポチャンの音がすることから、子どもらは「カエルや!」といかにも一番に発見した喜びとともに、前に進む歩みがゆっくりとなるか、ときには停まる。自身がカエルを発見したいことが優先だろうが、自分がカエルを散らしてしまってはいけないと思う気持ちもあるだろう。

 こんなふうにして、初めての体験を、つまり「感動する体験」の機会にめぐまれ、共有しようとする。この機序はハートスケールの説明にゆずるが、保育士養成校「神戸こども総合専門学院」の授業で話していたとき、「先生、なんか名前をつけたらいいのに」と言われ、それでたどりついた名称が「ハートスケール」だ。(2015年夏頃)

2019.3.17記す

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