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- 三省堂国語辞典 第八版
- 火事場の馬鹿力
- [火事のときは、思いがけない力を出すことから] 緊急の場合に、能力以上のはたらきをすること。
- 火事場の馬鹿力
毛内拡『脳を司る「脳」』p235(文献は以下同じ)
//「火事場の馬鹿力」という言葉があるように、ノルアドレナリンの作用によって、普段以上の能力が出せるようになることもあるようで、人体の不思議を感じます。//
ノルアドレナリンの作用
p235
//ノルアドレナリンは脳のアラートシステムでもあるので、たとえば尻尾をつねることで放出を促すことができます。マウスの尻尾に短時間キュッとつねる刺激を与えると、短いニューロンの応答のあとに、大脳皮質のほぼすべての領域がゆっくり持続するカルシウム濃度の上昇反応を見ることができます。//
この反応に際して、同時に放出されたグルタミン酸やアセチルコリンについて、グルタミン酸はアストロサイトに取り込まれ、アセチルコリンは酵素によって分解される。これに対して……
p235
//ノルアドレナリンは、回収されるまでに時間がかかるため、比較的長時間・長距離を拡散することができ、じわじわとした効果を持っていると考えられるのです。//
※これが「火事場の馬鹿力」を説明することになるという。
2022.10.22記す