新明解国語辞典第三版
//動物が、教えられたのではなく、生まれつき持っている性質・能力。//
三省堂国語辞典第八版
//教えられなくても生まれつき そなわっている、性質や能力。//
「生まれつき」であれば、教わる・教えられることがないは明らかだ。即ち、「うまれつきの性質(能力)」と端的に言える。国語的には、それでよいが、「本」+「能」として、では、「本」=生得的(うまれつき)、「能」の能力ということは、何に起因しているのだろうか。
国語的に使用されるとき、「それは、本能だよ」と説得され、それで”終了”となりかねない。この「本能」というものは証明できるのであろうか? それとも、証明不能で証明を回避するために「本能」が使用されるのであろうか?
たとえば、視覚的断崖の場合、あかちゃんは断崖を越えようとしないようだ。しかし、断崖をはさむ前方でママが手をひろげて「おいで」するとママのほうへ進み、ママに抱かれることになり、視覚的断崖を越えるという。これを「それは、本能だよ」で説明されても納得できない自分がいる。
視覚的断崖を越えられない理由は大脳基底核に起因するのだろうか。ママの愛情は基底核の記憶を打ち消す力になるということか。次に、再度試みるとき、ママの存在がなければ越えられないか? 他人では越えられないか?
2023.6.19記す