||||| 帆塾通信 144(第ⅱ期): 2024.6.1 |||

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=-= Letter 1 ¶ レヴィ=ストロース『野生の思考』

//「記号」はたえず「ゆらぎ」や「ずれ」をはらんでいるからです。そうなると、また次のものをつくらなければいけなくなります。次のものをつくっても、やはり完成ではありませんから、またつくる。このような形で、どんどん変形を重ねていって、豊かな文化の世界が形成されることになります。//
 これは、NHKテキスト100分de名著(2016年12月)レヴィ=ストロース「野生の思考」の巻:中沢新一(p46)にあります。これは「子ども」のことだ!と咄嗟に思いました。「記号=子ども」の等式がわたしの胸のうちに収まったのです。
 この冊子が発売になってまもない頃、仙台のMさんから、「やまださんの考えに似ている」とお勧めいただきました。冊子を早速購入したのですが、積んだままでした。冊子が案内している本も買いました。4800円と高額でした。けれども、とっつきにくく本体も積んだままでした。
 先日25日、明石工業高等専門学校の公開講座「自家製堆肥の作り方」を受講しました。このとき、講師の平石年弘先生が理論としている信条は「野生の思考」の「ブリコラージュ」と極めてメモ的に言ったのです。この公開講座は高専オープンキャンパスを兼ねていて受講生に中学生(おそらく3年生)が多かったのです。わたしは目を丸くしました。「えっ!なに!」という感じでした。
 積んだままにしていた冊子と本を開きました。そして、ブリコラージュを見つけ出しました。その経緯のなかで、「記号」に辿り着いたのです。やっと読む気になりました。脳神経科学から少し距離をとりながら、次の目標をさがしていました。自家製堆肥というテーマでは、台所から出る「生ごみ」の堆肥化が主です。中学生が挙手して、自分もやりたいと言っていました。家庭で始める堆肥化はブリコラージュ的思考。試行錯誤と言ってしまえば身も蓋もないのですが、石器時代万年単位の思考と作業です。レヴィ=ストロースは「記号」から始まり「構造主義」につなげてゆきます。「子ども」(=記号)のとらえかたが変わりそうです。

=-= Letter 2 ¶ アマゾン流域先住民「ヤノマミ」

 京都文化博物館で「ヤノマミ」の展示をしているというので、先月5 月10日、京都まで出かけました。クラウディア・アンドゥハルという写真家の作品展でした。
 レヴィ=ストロースは人類学(民族学)ですが、写真家アンドゥハルが伝えよう(訴えよう)としたことと共通するものがあります。
 ヤノマミ族の子どもたちの表情は、わたしたち日本人と変わらないと映像で見るたびに思います。このことを確かめたかったのです。

=-= Letter 3 ¶ フリーハイク

6月9日(日曜)※雨天にならないようです。ホッ! 以下、既報と同じ
北条鉄道・北播磨の旅鶉野(うずらの)飛行場 跡:加西市
🚃旅程 ※芦屋発着 9:29~17:15
阪神 芦屋9:29 ~ 新開地のりかえ ~ 神戸電鉄 粟生(あお)11:00着
北条鉄道 粟生11:09 ~播磨横田11:29着
🍴イル ビナーリオ ディ オーロ(IL BINARIO DI ORO 竃焼きピッツァ)
播磨横田12:42 ~ 法華口(ほっけぐち)12:52
◆鶉野飛行場跡まで片道約3kmの田園と丘陵地帯
展示施設「soraかさい」入館料200円(中学生以下無料)
法華口15:52 ~ 粟生16:02
JR粟生16:07 ~(加古川線)加古川16:31:(新快速)加古川16:37 ~ 芦屋17:15
🚃北条鉄道について
起終点(北条町駅)ひとつ手前の駅、播磨横田駅まで利用
ワンマンカー。車内で運賃支払い
🍴ビザ屋さんについて 11:30頃~12:30頃
生地の薄いピザ。ネット検索で下見してください。店内は広いのですが、わたしたち団体でいっぱいになりそうです。参加は、5/31締切で予約方式にしていました。座席確保の目的です。
※参加希望は引き続きお知らせください。
◆鶉野飛行場跡について 13時頃~16時頃
※全コース、舗装道路。防空壕が保存されています。展示施設に飛行機の復元模型あり

=-= Letter 4 ¶ 連載==「潮だまり」フリーテーマ・コラム

読書とマジック

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  • 次の配信は、6月15日を予定しています。
  • 発行人: 山田利行(帆塾主宰)
  • e-mail: yamada-toshiyuki@19san.com
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