「動的平衡」は、福岡伸一『動的平衡 Dynamic Equilibrium 生命はなぜそこに宿るのか』に学び、知見を得たことによる。同書(2009年)p163
//生命の持つ柔らかさ、可変性、そして全体としてのバランスを保つ機能……それを、私は「動的な平衡状態」と呼びたいのである。//
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福岡伸一『新版 動的平衡』小学館新書 2017年 p303
//これを動的平衡と呼ばずしてなんと呼ぶべきだろうか。坂を登り返す、この動的な円弧を、ベルクソンの弧(Bergson’s Arc)と名付け、動的平衡の数理的な概念モデルとしてここに提案したい。//
我々、何も考えていないとき(リラックスしてぼんやりしているとき)a、一方、何かに関心をいだき集中して考えているとき b、aとbでは脳のはたらきは対照的であるという。そして、集中して考えているときはもちろん、ぼんやりしているときも転機になるかもしれない〈ひらめき〉が生じるという。a|bは動的平衡そのものではないかと思う。
▶ 直観と直感:ひらめく:DMN
メモと深呼吸
生体の「動的な平衡状態」、a|b、いずれも《インターバル・ハーモニー》である。
リラックスしているときは「深呼吸」という工夫を加えてみる。集中して考えているときは脳内でワーキングメモリが働いている。こまめにメモをとる工夫をして、早めにメモリを開放しよう。
動的平衡と渚と紙飛行機
渚に打ち寄せる波もインターバルだなあと思う。
福岡伸一『動的平衡』p35
//私たちが「記憶の想起」と呼んでいるものも、実は一時点での平衡状態がもたらす効果でしかない。//
2023.4.29Rewrite
2023.1.19記す