デズモンド・モリス『裸のサル』角川文庫 p132
//助けをかりずに歩きはじめるのとほとんど同時に、赤んぼうは最初のことばを発するようになる。はじめはいくつかの単純な単語だが、びっくりするほどの速さで語彙は豊富になる。2歳になると、平均的なこどもは300語近くをしゃべれる。3歳ではこの3倍となる。4歳では1600語近くを使いこなし、5歳となると2100語をマスターする。音声の模倣におけるこのおどろくべき学習能力は、われわれの種に特有なもので、われわれの種が獲得したもっとも偉大なものの一つとみなすべきであろう。//
p133
//このことは、みんなで力をあわせた狩猟活動において、より正確で効果的なコミュニケーションがどうしても必要だったことと関係がある。他のわれわれに近縁な現生霊長類には、このような必要はおこらなかったし、それに至る道もなかった。//
酒井邦嘉『チョムスキーと言語脳科学』読書メモ
泣く → ほほえむ → 笑う・遊ぶ(言語の表出)
2023.7.10記す