文法中枢をイメージする


「言語の機能は生得的である」とチョムスキーは言う。言語の文法中枢は、おそらく単純なのだろう。酒井邦嘉の考案(?)による「木構造」(文法中枢)のモデルは左図(図2)で、これを無数に集めたものが上図(図1)になる。図1,2とも二次元で表示しているが、枝分かれのそれぞれから出ている”細い線”は三次元で表示するのが適切かもしれない。

木構造を使ってみる

図11 「ママは」(主語)+「名人です」(述語)
図12 「ぼくの」は「ママ」への修飾語

図13 「名人です」の説明が「クッキー作りの」 :図14 説明を省略
主体仮想センサー
木構造モデル(生成文法イメージ)にヒントを得た。言語の発生(説明)は木構造の”ひとつ”ではないか? チョムスキー自身、言語の発生は偶然と言っている。新生児の”泣き”や間主観性、指さしは言語獲得過程にあるもので、木構造で説明できるのでは? 幼児が好んで応答する〈歌垣うたがき〉も木構造で説明可能では? 「他者先んじて自己生ず」(他者と自己:心の理論)も木構造で説明してみたい。──ということになれば、木構造は「主体仮想センサー」と、捉え直しが可能では……と思うようになった。

※チョムスキー『統辞構造論』岩波文庫 2014年 p10
//より一般的に言うと、言語学者は、文を産み出すことに成功した文法の根底にある根源的諸特性を決定するという問題に取り組まねばならない。//
※酒井邦嘉『チョムスキーと言語脳科学』集英社 2019年 P59
//人間がたまたま得た文法を使って言語によるコミュニケーションを行うようになったのも、進化がもたらした「結果」や「現象」にすぎない。言語は、コミュニケーションという「目的」のための手段ではないのだ。//
2024.8.5Rewrite
2024.7.30記す
