|||||「記憶」という不思議 |||

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記憶って、脳のどこで機能していることなのだろう?
経験/体験を、記憶と同じに論じるのは要注意だ。

記憶:意識
「記憶」で、保育はできない。
節分の鬼、リアルすぎないか
反射と本能……「記憶の遺伝」(三木成夫)
みつめる / みられる / みつめられる
やっぱり「みつめられていた」

記憶は星座

福岡伸一『動的平衡』p36
//ではいったい記憶とは何だろうか。//……//それはおそらく細胞の外側にある。//
p37
//神経回路は、いわばクリスマスに飾りつけられたイルミネーションのようなものだ。電気が通ると順番に明かりがともり、それはある星座を形作る。オリオン座、いて座、こぐま座。//……//回路の形はかつて作られた時と同じ星座となってほの暗い脳内に青白い光をほんの一瞬、発する。
 たとえ、個々の神経細胞の中身のタンパク質分子が、合成と分解を受けてすっかり入れ替わっても、細胞と細胞とが形作る回路の形は保持される。
 いや、その形すら長い年月のうちには少しずつ変容するかもしれない。しかし、おおよその星座のかたちはそのまま残る。//


p126

下條信輔『サブリミナル・マインド』中公新書 1996年
p126
//これを〔※〕HMに教えて毎週完成までの所要時間を測定するわけですが、これがたいへんなのです。というのも、彼は何度会っても検査者の顔も名前も覚えてくれない〔順行性健忘〕。そこで毎回丁寧に初対面のあいさつをし、自己紹介をし、実験に協力してくれるよう了解をとり、ルールを説明します。それでようやく実験です。それなのに、成績は健常な人と同じように上昇し続けたというから驚きです。//
※「ハノイの塔」というゲーム
p125
//このひとりの患者によって、記憶の神経心理学がかたちを成したといっても言い過ぎではないぐらいです。//
p123 ※順行性健忘
//中年以上の人々はみな多かれ少なかれ順行性健忘で、高齢者はみな逆行性健忘であることがわかりますね。教授は学生の名前をなかなか覚えられず、年寄りは昔の話ばかりするでしょう。//
//古い事件は比較的よく想起できるのに、新しい事件ほど想起が困難であることが知られています//

p133
//宣言的記憶は系統発生的には比較的新しく、また個体発生的に見ても手続的記憶が先に発達するだろうといわれています。その証拠に生後1、2年目までのことは、誰も覚えていないでしょう。不思議だと思いませんか。これを乳児性健忘とか乳幼児期健忘〔幼児健忘〕などといいます。自覚できない潜在的記憶だけが先にあり、自覚でき報告できる顕在記憶が未熟ですから、後で意識的には思い出せないのだと考えられているのです。けれども思い出せない乳児期の記憶が後の人格形成に決定的な影響を与え得ることは、フロイトらの精神分析学派だけではなく、多くの論者によって指摘されています。//

p137
//脳損傷の症例をはじめとする潜在記憶の知見は、潜在的な認知過程の証拠としてもっとも歴然としたものですし、動物や乳児にも共通したヒトの知性の基盤の在処を私たちに教えてくれます。//

2025.11.22更新

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