3歳の自立

Home > 砂をすくうように > 年齢(学年)による発達段階

 満3歳では、自力でどれくらい歩くのだろう。300メートルほど歩くと抱っこをせがむこともあれば、延々と1キロほどを歩くこともある。興味次第か? 2キロの道のりを歩いている”3歳児”とつきあったことはあるが、満年齢は4歳だったかもしれない。上述とは別の、同じ3歳児が500メートルを歩いたとき、楽しかった思いを込めて「〈遠い〉ところへ行った」と誇らしく話した。
 〈遠い〉という言葉を発しても〈近い〉という表現を私は聞いたことがない。保育士(おとな)がつかう言葉をその意味するところでわかっているのだろう。しかし、対語としての〈近い〉はまだのようだ。声かけの大切さを悟る。
 保育園など集団で歩くとき、先生が手をひくには限りがある。手をひいてほしいけれど、明らかに遠慮している子がいる。一つのてのひらに2つの可愛い手が寄ってくることもある。お互い歩きにくい。おしゃべりしながら歩くが、抱っこをせがむ子は、まずいない。しかし、親子だとそれはあっという間だ。50メートルも歩けば「抱っこ!」。ベビーカーが目に入ればなおさらだが、ベビーカーに手荷物が乗っていれば子どもは歩く。あるいは、ベビーカーを押すお手伝いをする。気分屋さんで、じつは歩くのも楽しい。
 3歳、ひとりや友達といるときは平気で歩いてすごすのに、親がそばにいるとなんでもしてもらいたい。靴もはかせてもらいたい。服も着せてもらいたい。でも、自分で靴もはけるし服も着られる。お手伝いも好き。自立をお手伝いするのが、おとなの役割かなと思う。

2022.8.10Rewrite
2019.5.23記す

© 2022 YAMADA,Toshiyuki, All rights reserved.